「目標設定が大事」。どの企業でも言われている言葉だと思いますが、そもそもなぜ目標設定が必要なのでしょうか。目標を設定することで 頑張りやすくなる、そもそも目標がなければ動きが鈍るなど、いろいろと意見はありますがなぜ重要視されるのでしょうか。今回は目標設定の必要性と効果的に設定するコツを教えます。
目標設定が必要な理由
一般的に目標設定とは、成功までのロードマップです。そしてモチベーションの源とも言われます。すべてにおいて言えることですが、まず重要なことは「目指すこと」です。目指した場所に到達できないこともあるでしょうが、そもそも目指さなければたどり着く可能性は0%です。計画してこそ、その先に達成があるのです。
そのため、目標設定はしばしマネジメントで使われます。企業は従業員それぞれの業績や業務内容に応じて給与や役職が変動します。やるべきことが一人ひとり違うため、それぞれに目標を持たせて個人の実績を会社への貢献度として評価したり、従業員の成長につなげ高いモチベーションを維持できるようにするのです。
目標設定を行うことの効果とは?
では具体的に目標設定を行うことでどのようなことが期待できるようになるでしょうか。
正しい目標設定による仕事の効率化
正しい目標設定は仕事の効率化に繋がります。ゴールが明確化し行動力が上がるためです。人ははっきりした行動指針があれば動きやすくなります。明確な目標がなければ、自分のアクションが何に向かっているのかがわからなくなり、パフォーマンスを十分に発揮することができません。また実際に目標まであとどれくらいの努力が必要なのかという点が見えにくくなり、モチベーションも保てません。すなわち正しい目標設定ができるだけで、努力がしやすくなり、そしてその努力も成果に繋がりやすくなるのです。
高い目標が大事?
常に高い目標を持って望む姿勢が大事だと言う人がいるかもしれません。一見最初に大きな理想を掲げ、取り組むことは良いことのように見えますが、残念ながら一時的にしか効果を発揮できない場合が多く、あまりオススメできません。高すぎる目標は現実的ではない場合が多く、努力が続かなくなることが多くあります。一方で低すぎる目標も意味がありません。自分ができることを目標にしていては成長の余地がないのです。
目標設定は、少し背伸びをするくらいがベストです。自分が行動することで達成できるとイメージが持てると、モチベーション高く取り組むことができます。そうして少しずつ目標達成を積み重ねることで、その先の中目標・大目標の達成が見えてきます。成功体験や実績を重ねることが重要です。
目標や進捗を可視化することで動きやすくなる
設定した目標と合わせて達成のための行動や実績を可視化すること、これは計画的に仕事をするためのベストな手段です。進捗管理がしやすく次のアクションが明確になり、さらにはそれを周りの人達へ分かりやすく伝えることができるようになります。査定にも大きく関わってくるほか、周りから仕事を理解してもらえるので、何か不測の事態が起こってもサポートしてもらいやすくなります。また自分を客観視できるため、習得すべきスキルやキャリアプランの組み立てにも繋がります。
理想の自分が現実になる
「凄腕サラリーマンになりたい」、「お金をたくさん稼ぎたい」など、みなさんこうなりたいという理想があると思います。まず現状に満足しているという方が少ないのではないでしょうか。
理想を現実化していくためには、自分がより成長を実感していくことが必要です。主体的な目標を立てて達成を繰り返すことが一番の近道となりますので、まずは周りには左右されずに自分自身の目標をたてましょう。そして必ずポジティブな目標を設定し、達成に向けて突き進みましょう。
上手な目標設定のコツ!①「SMART」の法則を活用!
目標を達成するための行動方法として「PDCAサイクル」が一般的ですが、このPDCAを回すためにも目標設定が欠かせません。目標がなければ効果的な行動ができないし、目指すべきビジョンがないので効果検証も改善も不可能です。そこで、目標設定のコツとして「SMARTの法則」が用いられます。SMARTの法則とは、もう30年以上も前から目標設定において有効と言われるフレームワークです。
「SMARTの法則」
SMARTのの法則とは1981年にpaジョージ・T・ドラン氏が発表した方法です。SMARTとは、目標達成のための下記5つの成功因子からなります。以下でそれぞれの解説をします。
S:「Specific」
SMARTの法則のSは「Specific」です。Specificとは日本語では「具体性」になります。目標設定は具体的に行いましょう。抽象的な目標ではなく、明確で具体的な目標設定によって日々の行動力をさらに向上しつつモチベーションをあげましょう。
M:「Measurable」
SMARTの法則のMは「Measurable」です。日本語では「計量性」になります。目標は計測できるように設定する必要があります。目標は定量的に測定できなければ、成果が何なのかが分からずPDCAも回せません。
A:「Achievable」
SMARTの法則のAは「Achievable」です。日本語では「達成可能性」になります。目標設定において高すぎる目標は非現実的すぎてそのうち行動しなくなります。小さな目標を積み重ねることだったり、少し努力をすれば達成可能な範囲での目標設定が必要です。
R:「Relevant」
SMARTの法則のRは「Relevant」です。日本語では「関連性」になります。目標にはなにかつながるものがあるとベストです。例えば目標達成時のインセンティブなどが挙げられます。ただ達成するのではなく、達成することで得られる何か付加価値があると、モチベーションを高められます。
T:「Time-bound」
SMARTの法則のTは「Time-bound」です。日本語では「期限を定めること」になります。目標には期限がなければ人は動き出しません。期限のない目標は後回しになりがちであり、結局忘れられてしまうということも少なくありません。行動に直接関わるので期限は何より大事かもしれません。
Aの応用編
ちなみに、AにはAchievable(達成可能性)の他に別の言葉で説明されることがあります。
- Attainable(目標到達できるか)
- Agreed upon(同意が取れているか)
- Action-oriented(動かせるか)
Rの応用編
さらにRにもRelevant(関連性)の他に別の言葉が用いられることがあります。
- Realistic:現実的な目標であるか
- Reasonable:合理的な目標であるか
- Rewarding:やりがいのある目標設定になっているか
効果的な目標設定の具体例(SMARTの法則を利用)
SMARTの法則に沿った形で、目標の具体例をあげますので参考にしてください。
具体例 | |
Specific(具体性) | 毎日5人のクライアントにアプローチする |
Measurable(計量性) | 今月1,000万円の売上を達成する |
Achievable(達成可能性) | 見込みで600万円見えているので、あと400万円を月内で積み上げる |
Relevant(関連性) | 1,000万円達成でインセンティブがでるので、それで海外旅行に行く |
Time-bound(期限を定めること) | 今月中 |
上手な目標設定のコツ②!目標設定お役立ちアプリを活用!
目標設定のコツは掴めたけど、簡単に実践できるか不安な方、そんな方はスマホやPCで管理しましょう。今はアプリも充実していて手軽にタスク管理もできる時代です。ここではもう一つのコツとして、オススメのアプリをご紹介します。
72Action
これは目標達成に向けて思考を整理するアプリです。真ん中に目標を設定し、その周りに達成したい内容を設定します。8x9の全72個の内容を設定し思考を整理します。
目標達成表:思考整理やタスク管理にも 72Action
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Chaos Control
このアプリは、 起業家や制作者、あるいは多忙なビジネスマンのことを考えて作られた、タスク管理ツールです。重要度の高いタスクからプライベートの軽いタスクまでこのアプリ1つで汎用的に利用できます。
Chaos Control™: GTD To-Do List
Tarasov Mobile無料posted withアプリーチ
Dreamscope
利用者の夢をカタチにするタスク管理ツールです。周りに振り回されず、自分でスケジュールをコントロールしながら着実に目標を達成し、夢を実現するためのツールとなっています。
Dreamscope | 夢をかなえるタスク管理アプリ
Ikumi Kakegawa無料posted withアプリーチ
目標達成のコツ!取り組む姿勢を意識!
目標設定のフレームワークやサポートツールを覚えるだけでは意味がありません。それらを活用して実際に達成するからこそ目標設定に意味があるのです。そこで最後は目標達成のコツをご紹介します。
コツコツ努力する
とても分かりやすいですがとても難しいことでもあります。結局実を結ぶのは「努力」です。努力し続けることは本当に難しいですが、着実に積み上げた日々は裏切りません。例えば達成があと1歩のところでできなかったとしても、それまでに積み上げた努力は必ず次回以降に活きるため、長期的に見れば目標達成に近づける一番の方法です。
楽しく続ける
じゃあ努力を続けられるコツはなんなのかという話になると思いますが、それは取り組んでいることを全力で楽しむことです。努力を続けていても、どこかで挫折したり飽きてしまうということもあると思います。そうやってネガティブな方向に向かないように、それ自体を楽しめるように工夫するか、もしくはリフレッシュをはさみながら続けましょう。
やりがい
楽しむこととあわせて、やりがいも重要です。これはいろいろあります。例えば目標達成することで社会にいい影響を与えることができる、昇進できる、インセンティブで欲しいものを買うなど、やりがいは人それぞれです。なぜこれを達成すべきなのか、達成して叶えたいことは何なのか、明確にすることが目標達成のための一番のコツと言っても過言ではありません。
まとめ
いかがでしょうか。仕事でもプライベートでも人生でも、目標を立ててそれを達成することは必ず成長に繋がります。仮に達成ができなかったとしても正しく目標をたてて一生懸命努力を続ければ、別の形かもしれませんがいつか必ず自分に返ってきます。生産性のある人生を送るためにも、正しく目標設定を行いどんどん成功体験を重ねて、理想の自分に近付いていきましょう。そのためにもぜひ上記のコツをつかんでください!